職場の若手がマルノコで木材を切るところに出くわしましてね。
危なさを感じたので、キックバックについて少し説明しました。
出過ぎたことをしたかなと思いましたが、このままだと怪我しそうだったので。
経験上、キックバックが起きそうな条件について、いくつか伝えました。
なので、今日はキックバックについて自分なりに記事にまとめます。
キックバックが起きる条件として・・・。
「マルノコの刃の出し具合」と「切り出す木材の重さやバランス」と思っています。
刃の出し具合は、木材の厚みに合わせて少しだけ刃が出るように最近は調整してます。
これは明らかに刃を出しすぎ。
マルノコ定規を使わずにフリーハンドで切ると、進行方向に向かって刃が木材に引っかかる傾向が強くなります(小さく蛇行するから)
刃をたくさん出せば、さらに引っかかりが強まります。
で、バーンと木材がとんだり、マルノコが上にとぶ動きをします ← キックバック
刃の出し具合をギリギリめにすれば、引っかかりは減るのでリスクも減ります。
木材の下に捨て板を置けば、キレイに切れるし、安全度は増します。
面倒だから、捨て板までやる人は少数だと思いますが。
続いて、切り落とす木材の重さやバランス。
この位の木っ端が出る程度なら、自由落下させてもそんなに心配はいらないです。
50cmを超える木材の余りを自由落下させると、リスクがはねあがりますね。
切り進めていくと、木材の先端から重さがかかっていき、マルノコの刃をはさむ現象が起きます。
で、最後まで切らないうちに木材やマルノコがバーンととびます ← キックバック
防止するためには、自由落下させないことです。
同じ高さの台を用意しておいて、長い余り部分を受け止めればリスクは減ります。
DIYをする方なら、180cm級の2×4材を半分や3等分にするとかよくある話だと思うので、マルノコを使う際にはお気をつけを。
ん? でっかい捨て板の上でマルノコ作業をやればかなり安全か。
あと、スライドマルノコもやり方によっては部材がとびます。
スライドマルノコってフェンス近くに固定するためのクランプがついているんです
同じ長さのものを量産するときに便利。
ストッパーがあるから大丈夫と、木材を押し付ける力を強くしてしまうと、切り終わった際に木材がとびます。
小さいものを切っているときは特に。
押し付け過ぎは、切り終わった際に戻ろうとする力が加わって、部材がとんでしまうのだと思います。
マルノコの刃に力が加わっているか? でキックバックは予想と防止ができるのでは。
自分の経験からのキックバック理論でした。
楽しい木工、安全にやりたいですね。
今日も明日も日々是好日で。