お賽銭欲しさにひどいことをする人もいるものです。
結構歴史あるものなんですよ。
蝶番のネジがマイナスです。
プラスよりもマイナスのネジの方が普及していた時代だと思われますから、だいぶ古い御堂に入るかと思います。
さて、この観音扉の補修、やってみることになりました。
自治会の下っ端役員をしていて、集まるたびに直さなきゃねという話になりますがお金はかけられないとのこと。
一応、会長に許可を得た上で、手持ちの木材ストックでこっそり目立たずに直そうかと思います。
近所からただで直してくれるよ的な噂がたってもねぇ・・・。困る。
難しいです。ご近所さんとの付き合い。
まぁ、でもそんないい出来も期待されていないはずです。
採寸タイム。
右側の扉が真っ二つに崩壊。
でも、左側も下の部分がだいぶ傷んでいる。
扉の枠の両脇と下は交換するのがベターな感じはします。
ちなみに横幅は約52cm
高さは約166cm
こっからは年代物のなやみ
扉の厚みが3cmもない。1寸じゃないんかい。
扉上部での採寸なので、月日の痩せも少ないはず。もともと2.7cmあたりなのかも。
格子部分。
これはこれで正面側と奥行きでサイズが違う。
まぁ、1本1本微妙に違うようだが。手作業の時代に文句は言ってはいけない。
下のサイズがいまいち不明。4.5mmとも4.8mmとも見える。
上が4.8mmだから、下も4.8mmが正解なのかも。
格子の組み方は要注意だね。
交互に切り欠きが入れ替わる。
こんなふうに自作で適当につくった格子とは訳が違う。
杢目(もくめ)の向きにも気を付けなきゃ、つじつまが合わなくなってしまう。
柾目が見える方向にして組んである。
というか、それが木製建具の常識。
強度確保のために、木材の幅さえ合わせればいいというもんじゃないということか。
いろいろなものを観察することで、自分の作ったものがいかに適当なのかがわかる(笑)
さて、記事にまとめればまとめるほどハードルが上がってきたぞ。
木材ストックの吟味から始めますか。
今日も明日も日々是好日で。