今年、うちで育てたトマトは、実は固定種なんです。
だいぶ前に、自家採取用に実を保管していました。
「固定種」は血統みたいなもので、その実から得られた種をまくと、ほぼ同じような味や形の野菜が育てられます。
今の野菜のほとんどの種は「F1」といって、ねらった品種同士の組み合わせとなっていて、一世代限りのものになっています。
F1から取った種をまいても、同じ味にはなりません。
こぼれ種から芽が出ることがあっても、同じようには育たないのはそのためです。
トマトの実から種を取るためには、封ができる袋に入れて少しグチャグチャになる時間をとってます。
その方が実離れしやすいので、やりやすい。
水の入ったバケツにドボドボと。
ザルを置いてしまったけど、この時点ではまだ慌てなくて大丈夫です。
季節によってはこのときに激臭が漂います。
最近、寒いのもあって、今回はそこまででもなかった。
種とは関係ないものはどんどん外していく。
トマトの種は水の中では沈むので、それを利用して水を入れかえていく。
お米研ぎと同じような技ですね。
勢いよくやらなければ、種は残ってくれます。
最終的にザルにあければ、種を得られます。
あとはキッチンペーパーの上などで、よく乾燥させてから保存します。
来年もあの味が育ってくれますように。
今日も明日も日々是好日で。