親父からトンビ鍬の修理依頼がありました。
トンビ鍬ってご存知ですか?
開墾用の鍬で、振り下ろすと重みでドン!ザクッと入っていきます。
修理が終わった後に振ったけど、かなりの破壊力でした(笑)
どこが壊れたのかというと、鍬の柄の先端。
楔があってもユルユルで抜けてしまうとのこと。
まぁ、長年の使用による腐食だな。
楔部分には切り欠きがあります。
親父が自分でやらないわけだ。面倒だもん(笑)
柄そのものはまだまだ頑丈なので、先端3cmを切り落とすことにしました。
ズバッと切りまして・・・。
これで入るかどうかチェック。
柄の先端が角張っていると入らない。
なので、金槌で木殺しをして、角をつぶします。
つぶした方が復元しようとする力が働くので、抜けにくくなると思います。
楔を打ち込む部分を切り欠きます。
深さが5mm→2mmへと上がっていく斜面形状。
ノコギリで墨内からザックリ入りまして・・・。
鑿で削りました。
これで楔をあてがうと、先の方で干渉する部分があります。
鑿でさらに調整します。
ピタッといきました。ここからさらに打ち込まれるので、かなり食い込むはず。
柄に鍬と楔を取り付けて、大きい石の上でガンガンと打ちつけます。
下手に金槌でやるより、グイグイ入っていきますよ。
楔をさらに金槌で叩いて、キレイに仕上げます。
変な段差はない方がいいでしょ。
ガッチリと取り付けができました。
振り下ろしたら、ドン!と土の中に入っていった。
ヤバい! これ、すげぇ~。
無事に復活。
俺がこの世からいなくなるまで使えそうな気がする(笑)
修理が完了して、親父に返却しました~。
よかった、よかった。
本日もお粗末さまでした。