藁すぐり
聞き慣れない名前の道具です。
こんな道具です。
藁を藁すぐりに通すと、藁の袴(はかま)というところが抜けて、藁がキレイに整います。
途中で抜けるものがなくなるから、安心して藁の加工ができるわけです。
昔から縄を編んだりしていた農家さんはまだ持っていたりするのでしょうが、今の時代に新品で売っているのなんか見たことがないです。
おそらく、ほとんどの藁すぐりが自作農機具なんだと思うんです。
さて、うちの地域では秋になるとみんなで協力してしめ縄を作り、収穫祭をします。
コロナ対応でかなり小規模になってしまったんですけどね。
毎年、誰かが藁すぐりを持ちこむだろうぐらいのいつもあてがない話で、しめ縄を作るときにちょっとヤキモキします。
持ち込むのが自分の親世代だからというのもあるからかも。
わかる人が少なくなったら・・・という焦りを自分は感じてるんですが・・・。
自分たちアラフォー世代は縄を編めない人も多いんですが、積極的に覚えようという人もいません。
知りたがりの自分はどんどん首を突っ込んでるんですが(笑)
しめ縄用の稲を育てておくんだよとか、神事のときは縄が逆編みなんだよとか、男結びを使うんだよとか、参考になる話は結構あります。
そんなしめ縄作りですが、いつもの状況だと藁すぐりは1台しか見あたらないので、今回は自分で作ってみて持ち込んでみようと思います。
2台あれば、作業も速いはずだし、悪いことではない。
さて、作るにあたり、構造を写真で確認してみます。
竹を割ったものと、木をいくつか組んで作ってあります。
藁すぐりでググると鉄製の先端もあるようです。
材料はあるねぇ~。特に竹が(笑)
はい、竹を切り出してきま~す。
パッと思いついたときにすぐ切れるのがバッテリーチェンソーのいいところ。
この太くて枯れた竹の根本をいただきます。
竹の整理にもなるし、一石二鳥だ。
普通のチェーン刃だと切り口が荒くなります。
キレイに切るには、竹用のチェーン刃を使うといいらしいです。
あ、ちなみに今回のセッティングですが、3/8ピッチの.050ゲージの35cmバー、純正仕様です。
親父に貸したままのセッティングですが、何があるかわからないから人には薄刃仕様は貸せないよ・・・。
うちは竹用のノコギリがあるので、切り口はそれで整えました。
鉈で割ります。
根本近くなので、やっぱり固めだった(笑)
さらに細く割ります。
節を切り落とします。
面取りも軽く施しました。
このぐらい下処理しておけば、やりやすいかなと。
決戦日までに間に合わせていきますよ~。
今日も明日も日々是好日で。