俺の缶詰、何の味?

KandzumeがやらかすDIY日記

弾丸宿泊長野ツアー2023夏 第2弾

第1弾は、持ち込んだMakitaがツールが活躍したことでした。

kandzume.hatenablog.jp

他にもいくつか道具を持ってきたけど、役立たずだったので、詳細は秘密にしておきます(笑)

 

 

第2彈は宿について。

 

古民家ファンならず、忍者屋敷好きや推理小説好き辺りも食いつくかも(笑)

 

主を守るための家の構造とは??

 

今回の長野弾丸ツアーの宿泊先は、小諸市にある開魂楼時の門(荒町ゲート)に泊まりました。

元々は、この辺りの地域で大規模な問屋さんをしていた商店だったそうです。

 

 

入口を入ると、大正時代の雰囲気がある広いスペースが待っています。

問屋さんだから元々は畳だったところだよね、ここ。

 

大正風に仕上げる現オーナー、かなりこだわっています。

 

 

たくさん並ぶ棚がまた立派ですよね。

並んでいる物は、奥の建物を整理しているときにみつけたものもあるとか。

 

宝の山なのでは??

 

泊まるところは、ここからさらに進んだところにあります。

 

 

この立派なくつろぎ部屋は、昔の商店の主が待機していたところ。

商人ですから、相手次第では待たせるわけにはいきませんよね。

 

奥からパッと出てくるイメージがあったけど、こういうことか(時代劇の見過ぎだ)

 

 

宿泊場所まで廊下をさらに進んでいきます。

この辺りは明治時代も感じさせる造り。

 

 

右側にある戸の持ち手が小振りでかわいい。

昔の戸は横にスライドしながらロックしていたんですよね。

 

 

分かる人には分かる高級廊下。

3~4mもの長さがある欅の一枚板。

 

幅もかなりのものです。

 

材料を鑑みると、とてつもなく財があったことを感じさせる商家さんです。

 

 

書斎のような部屋。

商店の主の部屋です。

 

落ち着く雰囲気のある部屋であるとともに、主を守る構造が隠されています。

 

 

なんと、鉄の格子が入口をガードできるようになっている!

内側から鍵がかかるようになっているため、牢屋ではなく、主を守るための構造なのです。

 

財がある商人ですから、いつ賊に襲われるかわからないので、自主防衛ができないといけなかったわけですよね。

 

 

廊下からいい雰囲気の格子も、部屋の裏側から見ると、しっかり鉄の格子が入ってます。

 

 

物を入れる棚の奥にも鉄板が!

畳の下にも鉄板が敷いてあるそうです。

 

とにかく、堅牢!!

 

 

窓側の木の扉を開けると、その次には鉄の扉が。

これ、隣にある倉の中2階と繋がっているそうで、避難ができるし、金庫も存在するそうです。

 

もう、忍者屋敷のような仕組みに、我が家の人達も大興奮(笑)

 

 

床の間、いい雰囲気だねと嫁と話していたら・・・。

 

 

なんと、移動できる床の間でした。

なるほど、この形なら自分も床の間造りに挑戦できそうです。

 

参考になる。

 

 

この机もなんか凄い。

手前側の引き出しは浮いているように見える・・・。

 

この机の造り、剛性を保ちながら作るのは大変だと思いますよ。

 

主を守る部屋でありつつ、財力があったことも感じられる部屋でした。

 

 

廊下をさらに奥に進むと台所。

 

 

奥にお手伝いさんの部屋がありつつ、ここも鉄の格子で守れるようになっています。

自主防衛力、半端ない。

 

 

さらに奥に進めば、今回の宿泊する部屋です。

ここは、商店の主の居住空間だったようです。

 

 

襖の右側、欅の大きな板戸がド~ンと目に留まります。

マジで凄いな、ここにいた商人。

 

とんでもなくお金持ちだ・・・。

 

 

廊下の曲がり角も見せてくれます。

大正から昭和にかけての時代に、ヘリンボーン風だと!?

 

 

では、部屋の中に入ります。

ただの六畳二間の部屋だと思うなかれ。

 

いろいろのものの材質の凄さに圧倒されます。

 

なんとなく分かるから、怖くてしょうがない(笑)

 

 

部屋が障子で仕切られて、脇を廊下が通っているのが、昔ながらの家の造り。

 

 

窓の桟を見ていたら、ハッと気がついた!

 

 

この素材、竹じゃないか?

しかし、これで驚いてはいけない。

 

 

網戸の桟も竹だった~!!

なかなかないアイデアも取り入れるこだわりっぷりがとてつもない・・・。

 

 

廊下を行き当たったら、素敵なくつろぎ空間もありました。

庭を眺めていたのでしょうね。優雅だよ、ホントに。

 

 

ちょっと宿泊部屋の前まで戻って、ガラスも堪能する。

これも、今となっては高級ガラスです。

 

同じような模様はたぶん出てこないはずです。

 

割れずによく保っています。

 

 

その周辺の上を見ていたら、溝付きでL字形状。

ピーンときた。

 

 

柱が入っちゃってるけど、昔は戸の入れ替えかできた構造だったと思われます。

こっそり測ったら、やっぱり長さは同じだった(笑)

 

つまり、昔は板戸で塞いで、奥の居住空間には進めなくなるようにもできたということだ。

 

 

建物のとんでもない面白さに惹かれてしまいました。

 

本来、取り壊されるところだったそうですが、現オーナーが買い取って、宿泊施設として活用できるようにここまで修繕されたとか。

 

素敵な建物を残してくれて、古民家ファンにとってはありがたい限りです。

 

でも、建物の整理は半分程でまだまだ終わらないそうです。

 

行けば、また新しいことが知れるかも。

 

何度でも行きたいな、開魂楼時の門!

 

また、行こう(笑)

 

慣れないお宿紹介に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

本日もお粗末さまでした。