以前に「お風呂のタイルがはがれて、なんかブカブカする~」と母屋に住む親からSOSがありました。
道具や材料を揃えて、浴室タイルの修理に挑みます。
浴室は、丸いタイルがたくさん並ぶ床。
昭和だとあるよね、こういう手間重視の作業(苦笑)
これ、今どきの左官屋さんは修繕を受け入れてくれない気がします。
古いデザインで材がみつからないとか、床のタイルを全面張り替えた方がいい(作業に見合った金額になる)とかで・・・。
なので、今回はDIYでの修繕に挑むことにしました。
まずは、取れてしまったタイルを回収します。
はがしたタイルの周りを軽く叩いて、音をチェックしてみます。
音が高い・・・。
つまり、タイルの下が浮いています(苦笑)
ここは音が低い。
ということは、この辺りはまだ下地としっかり付いています。
浮きが怪しいタイルもさらにはがしました。
はがしたタイルの目地材を取り除きます。
強めにタイルを磨くと、ポロッと簡単に取れてくれました(笑)
タイルが割れていたわけではないので、これを再利用します。
丸いタイルの数が合うか、仮に置いてみました。
不足なし!
よし、次に進もう!!
タイルの補修には、クイックメンダーという接着剤を使います。
いつもの金物屋にタイルの補修について聞いてみたら、これをすすめられました。
金物屋のものは業務用の量だったので、ホームセンターの少なめのを買え!と言われました。
客に優しいんだけど、いいのか?それで??(笑)
1対1の割合で2液を混ぜます。
同じ長さで出すと分かりやすいかと。
混ぜると灰色に。粘り気もあります。
なかなかの臭いがあるので、マスクが必要です。
下地にクイックメンダーを塗って、タイルを貼り付けていきます。
隙間のバランスが大事なので、半分ずつ進めることにしました。
でも、始めに調子にのって隙間を空けてしまったから、最後がキツキツになってしまいました(苦笑)
やはり、素人・・・。
このまま、30分ほど乾燥時間を取ります。
クイックメンダーの硬化時間は思ったよりも早くて、30分でガッチリくっつきました。
隙間は目地材で埋めます。
水と目地材の粉を混ぜたものを隙間に流し込むタイプのものです。
耳タブくらいの柔らかさって言うけどさ、実際に耳タブさわるとそこまで柔らかくないんだよね(笑)
混ぜたものは、耳タブより柔らかくなってしまったかも(苦笑)
この柔らかさ、粘土くらいだったかな。
そんなことは気にせず、目地材を塗り込みます(笑)
縦、横と何度も撫でて、目地材が中に入るようにします。
余分な目地材は、濡れた布で拭き取ります。
目地材の高さがほどほどになったら、タイルの表面をキレイにします。
完全に固まったら、取れなくなってしまうからね。
修繕、完了!
このまま、一晩は乾燥待ちです。
今回、そこまで迷うことなくタイル補修をやってのけましたが、それは我が家の台所がタイル張りでDIYにてやったことがあるからだと思います。
変則的な形のタイルカットは自分がやって、貼り付けや目地埋めは嫁がやった、共同作業なのであります。
左官屋さんも親切に教えてくれました。
翌日、浴室の床の流水実験をしましたが、特に問題は見られませんでした。
よしよし、うまくいったようです。
しばらく何年かは、このまま使えるのではないかと思います。
今回は手順や質にいくつか反省はありましたが、接着さえしっかりできれば、DIYでもタイル張りはできると感じました。
今回のネタが、古民家をいじっている人の参考になれば幸いです。
本日もお粗末さまでした。